可愛いだけじゃダメですか？
標記のとおり、かる～いコラムです。
可愛いだけじゃダメですか？ってAV女優の人気のお話です。
これは前々から考えていてずっとまとまらず、結局まとまらなかったものです。
可愛いだけじゃダメですか？僕なんかはこれとても難しいな～と思ってます。沢木・安田両大物ライターとご一緒させていただいた際に、この辺りのベテランライターレベルの方たちだと、可愛いだけじゃダメに決まってるだろ！なんですよ。いやこれは間違いない。沢木さんなんかレビュー作品のお好みとか見てると割と僕なんかとお好み近いのかなと思ったら、実はスゴく渋好みなんですよ。
可愛いだけじゃダメですか？これはお姫（橋本ありな）がデビューしたときからずっと僕の抱えていた難問でした。彼女へのユーザーレビューの少なからずが橋本ありなは可愛いだけだ、ボディが無くて色気も乏しいと言っているにもかかわらず、彼女は売れ続けた。橋本ありなとは僕にとって最高の道しるべであるとともに最大の問いでもあったのです。
もちろんある程度までは解けました。これも半分は彼女自身のお陰で。そしてもう半分は彼女のようにブレイクすることのなかった、でも同様に「可愛いだけじゃん」と言われて顧みられることのなかった新人女優たちによって。
よくエスワンは清純派を求めているとか語られることが多いんですが、これはちょっと見かけよりトリッキーなんですよ、内実は。そもそも清純派って何？って話じゃないですか。清楚で可憐なルックスなら清純派なの？という問いを立てたら多分多くのAVユーザーが、そもそもAV出といて清純派は無いだろうってなるんですよ。じゃあ本当に清純派が出てきたら？フェラシーンで明るいところでチンコ見たことない女の子の必死で生々しくてグロいチンコへの抵抗感と戦ってる感じや、そもそも軽いキスしかしたことない、そもそもセックスの何が良いかも分からない、おまけに撮影中に泣いちゃったみたいな子が出てきたら？
多分ユーザーレビューに大量に書かれるんですよ「次に期待」って。
お姫はデビュー作からその水準はちゃんと上回っていたうえ（FLAGMAN監督の編集のお陰もある）、今のあざとい橋本ありなの片鱗はデビューの時からちゃんとアピールしていました。彼女が自分のあざとさを売りにしてる、DMMアワード2018のアピール動画でそんな自分を極端に煮詰めてセルフパロディにしているのを見て、ああ、この子はちゃんと自分と向き合って答えを出してきたんだなと思いました。「へうげもの」の主人公である古田織部が「笑い」を己の本質と見たように、きれいさびの小堀遠州が「ひたすら清いこと」に本質を見たように、姫宗和と呼ばれた金森宗和が己の本質を「可愛い」と見たように、橋本ありなは自分の本質をあざとさと見たのだなと。
これはこれでひとつの完成なんじゃないかと思うし、デビューから１年、まだ形になっていなかったものを彼女は必死で形にしたのでしょう。
同様に佐々波綾もやはり可愛いだけと呼ばれてきた子ですが、彼女も自分と真剣に向き合って何かを完成させつつあります。栄川乃亜は企画単体女優としてスタートしたのが幸いして早くから頭角を現しましたが、やはり彼女も同様に絶対的な何かになろうとしています。
2017年組に目を向けますと、多分さくももちゃんがお姫と同じ問題を突きつけられていて、己とは何者かと自答しているに違いありません。
可愛いだけじゃダメですか？
実は専属の女優、そしてVRを主戦場にしようとしている女優は「可愛い」こそを価値として内面化してそれを芸として磨きあげないといけません。多様な可愛いの文法を取捨選択し、魅せていかないといけないわけです。そして多分このカテゴリーの女優には別の評価軸が必要なんですが、まだ僕にはそれを説得的に展開する力がない。
お姫はもう答えを出してくれたのに、ああ、追い付けないな～、置いていかれてるな～と途方に暮れていますよ。
可愛いだけじゃダメですか？ってAV女優の人気のお話です。
これは前々から考えていてずっとまとまらず、結局まとまらなかったものです。
可愛いだけじゃダメですか？僕なんかはこれとても難しいな～と思ってます。沢木・安田両大物ライターとご一緒させていただいた際に、この辺りのベテランライターレベルの方たちだと、可愛いだけじゃダメに決まってるだろ！なんですよ。いやこれは間違いない。沢木さんなんかレビュー作品のお好みとか見てると割と僕なんかとお好み近いのかなと思ったら、実はスゴく渋好みなんですよ。
可愛いだけじゃダメですか？これはお姫（橋本ありな）がデビューしたときからずっと僕の抱えていた難問でした。彼女へのユーザーレビューの少なからずが橋本ありなは可愛いだけだ、ボディが無くて色気も乏しいと言っているにもかかわらず、彼女は売れ続けた。橋本ありなとは僕にとって最高の道しるべであるとともに最大の問いでもあったのです。
もちろんある程度までは解けました。これも半分は彼女自身のお陰で。そしてもう半分は彼女のようにブレイクすることのなかった、でも同様に「可愛いだけじゃん」と言われて顧みられることのなかった新人女優たちによって。
よくエスワンは清純派を求めているとか語られることが多いんですが、これはちょっと見かけよりトリッキーなんですよ、内実は。そもそも清純派って何？って話じゃないですか。清楚で可憐なルックスなら清純派なの？という問いを立てたら多分多くのAVユーザーが、そもそもAV出といて清純派は無いだろうってなるんですよ。じゃあ本当に清純派が出てきたら？フェラシーンで明るいところでチンコ見たことない女の子の必死で生々しくてグロいチンコへの抵抗感と戦ってる感じや、そもそも軽いキスしかしたことない、そもそもセックスの何が良いかも分からない、おまけに撮影中に泣いちゃったみたいな子が出てきたら？
多分ユーザーレビューに大量に書かれるんですよ「次に期待」って。
お姫はデビュー作からその水準はちゃんと上回っていたうえ（FLAGMAN監督の編集のお陰もある）、今のあざとい橋本ありなの片鱗はデビューの時からちゃんとアピールしていました。彼女が自分のあざとさを売りにしてる、DMMアワード2018のアピール動画でそんな自分を極端に煮詰めてセルフパロディにしているのを見て、ああ、この子はちゃんと自分と向き合って答えを出してきたんだなと思いました。「へうげもの」の主人公である古田織部が「笑い」を己の本質と見たように、きれいさびの小堀遠州が「ひたすら清いこと」に本質を見たように、姫宗和と呼ばれた金森宗和が己の本質を「可愛い」と見たように、橋本ありなは自分の本質をあざとさと見たのだなと。
これはこれでひとつの完成なんじゃないかと思うし、デビューから１年、まだ形になっていなかったものを彼女は必死で形にしたのでしょう。
同様に佐々波綾もやはり可愛いだけと呼ばれてきた子ですが、彼女も自分と真剣に向き合って何かを完成させつつあります。栄川乃亜は企画単体女優としてスタートしたのが幸いして早くから頭角を現しましたが、やはり彼女も同様に絶対的な何かになろうとしています。
2017年組に目を向けますと、多分さくももちゃんがお姫と同じ問題を突きつけられていて、己とは何者かと自答しているに違いありません。
可愛いだけじゃダメですか？
実は専属の女優、そしてVRを主戦場にしようとしている女優は「可愛い」こそを価値として内面化してそれを芸として磨きあげないといけません。多様な可愛いの文法を取捨選択し、魅せていかないといけないわけです。そして多分このカテゴリーの女優には別の評価軸が必要なんですが、まだ僕にはそれを説得的に展開する力がない。
お姫はもう答えを出してくれたのに、ああ、追い付けないな～、置いていかれてるな～と途方に暮れていますよ。